シェイクスピアが一般向けではなく、貴族の個人的楽しみの為に書かれたとされる小品「恋の骨折り損」。
ナヴァール国王とその親友達が３年間一切女性に会わずに学業に専念すると違いを立てる。が、その矢先にフランス王女が領地返還請求の為ナヴァールを訪れることに。誓いを破り、渋々接見した彼らは、王女と侍女達に一目惚れしてしまい…
という内容なんですが。
言葉遊びの面白さはあるものの、お話しとしては正直面白くないので（失礼）上演回数も少なく、シェイクスピア作品の中でも最も知名度が低い一作です。

でもへそ曲がりな黒鯛は、そんな作品にあえて目をつけてしまいました。
シェイクスピアの隠れた〇作の入口を使って、黒鯛節の「笑って笑っていつしか泣ける」コメディを作っちゃおう！
今回はそんな内容です。だからもし元の「恋の骨折り損」がお好きな方がいらしたら、全く違うものだと思ってご覧いただけると嬉しいです。
でも、きっとシェイクスピアが観たら嫉妬するくらい面白い、はず。
秋の夜長に本物とは似ても似つかない黒鯛風味のシェイクスピア、お楽しみください。